令和元年10月18日
令和二年2月4日追加


前立腺癌の疑い-経会陰エコー下前立腺生検の体験記


先日、経会陰エコー下前立腺生検を体験しました。この経緯を記します。
同じ境遇におられる方の参考になれば幸いです。

経会陰エコー下前立腺生検を受けるキッカケは人間ドックの結果です。

今年の人間ドックの血液検査で、前立腺腫瘍マーカー(PSA)が 4.1ng/ml と基準値の4.0ng/ml を超えました。

人間ドックを受診したのは盛夏の8月です。午後の受診でしたので、朝食後は、絶飲食です。ただし、今年から少しの水分補給は良いと変更になっていました。脱水症予防のためですか。このため、ドック検査室に案内されるまで水分補給は絶ちましたが、我慢できず、検査室案内直前におちょこ半分程度の水分補給をしました。胃検査後の水分補給のときの水の美味しいこと、経験者の方はわかりますね。このことから人間ドックは真夏日に受診するものでないと後悔しています。

前立腺腫瘍マーカー(PSA)が基準値の4.0ng/ml を超えると、前立腺癌の疑いがあります。

そこで、総合病院にて精密検査を受診しました。まずは 血液と尿の検査、そして、エコー、MRIです。
血液検査の結果では、前立腺腫瘍マーカー(PSA)は 3.304ng/ml と基準値の4.0ng/ml より下がっていました。
しかし、MRIの結果では前立腺癌の疑いを払拭できないとのことで、経会陰エコー下前立腺生検を受けました。

経会陰エコー下前立腺生検は、一泊二日の入院検査です。

朝の9時過ぎに入院しました。検査手術は16時30分の予定で、下半身麻酔のため、11時から絶飲食でした。
検査手術まで院内をウロウロしました。15時過ぎに手術着に着替えて点滴の用意です。直前に便を済ませました。これは正解でした。手術後翌日の朝まで、ベットで安静にしなければなりませんので・・・。なお、尿は管を通していますので心配いりませんでした。
途中急患が入ったために検査手術は18時頃になりました。
昼食抜きでしたので、腹の虫が泣き始めました。看護婦に水分補給はだめですかと聞きましたが、無駄でした。

検査のため、点滴を担いで、看護婦に連れられて手術室へ向かいました。

下半身の麻酔。
幅の狭いベッドの上で横向きになり、膝を曲げて猫のように丸くなる。背中から麻酔薬が投入されると、数分でその効果が現れました。
手術中は首のあたりに遮蔽膜が設けられましたので、検査手術の状態はわかりません。途中、居眠りをしていると看護婦に起こされました。酸素量が低下したためでした。
麻酔が切れるのは、3時間後辺りです。
このため、検査後は麻酔が効いているため、看護婦から足は真っ直ぐにしてますと言われても、脳は足の膝は曲がっていると認識しています。不思議でした。

病室に戻った後は翌日までベッドで安静です。
特に頭は上げないようにと言われました。頭を上げると麻酔が頭にいき、頭痛が生じる恐れがあるそうです。
麻酔は腰のあたりから徐々に足先へ切れていきました。腸あたりが動く(麻酔が切れる)様になった頃に夕食です。空腹だったので完食しました。事前に看護婦にステーキを頼みましたが、ダメでした。

翌日の早朝、尿管が外されました。早速手洗い場で尿をしました。赤い尿の中に血塊が混じっていました。水分をたくさんとりました。二度目の尿では血塊はありませんが、赤色でした。

退院後の尿。
日中の尿は薄いピンク色でしたが、朝の一番目の尿は濃いピンク色でした。退院の翌日、好きな囲碁大会に出席しましたが、尿はピンク色でした。日が立つにつれて尿の色は薄いピンク、または通常の色になり、6日後にはピンクの色は消えていました。
結果の報告は約2週間後です。

前立腺癌
結果は癌は認められずの結果でした。
今後は、前立腺腫瘍マーカー(PSA)を定期的(1年毎)に観察することが必要だと言われました。
もし、前立腺癌とわかった場合はどうなったか。
私を含めて75歳以上の方は手術はできないそうです。手術に対する負担が大きいこと。前立腺癌の進捗は遅いそうで、寿命との兼ね合いで、手術を見合わせる方もいるとか。現に知人の一人がそうです。